2.5次元俳優の素晴らしさについて語るから聞いてくれ
世界には2.5次元という次元が存在している。
定義は諸説あるが、最近ではとくにアニメ作品やゲーム作品を舞台化したものを指す。
そして、私は、この2.5次元舞台に多く出演している俳優が大大大好き。
そこで、誰に頼まれたわけでもないけど、2.5次元俳優の素晴らしさを語ろうと思う。
TLがオタク
ふつう、世間では、「イケメン=リア充」「オタク=非リア」と定義されている。そして、リア充と非リアの世界の間には、それはそれはとてつもなく大きな壁があり、決して交わることはないとされてきた。
言うまでもないが、2.5次元俳優はイケメンである。まごうことなく、イケメンである。だから、本来、非リアなオタクの世界に足を踏み入れることはないはずの人たちである。
でも、2.5次元俳優は、違うのだ。
なんと、彼らのツイッターのTLやブログは、完全にオタクのそれと同じなのである。いまだかつて、こんな奇跡的な融合があっただろうか。いや、ない。(反語)
イケメンのTLに、アニメグッズの写真が流れている奇跡。なんなら一緒に写っちゃってる幸福。そしてキャラの名前やセリフを頻繁につぶやいている崇高……。ありがたや、ありがたや。
もちろん、イケメンのオタクだって、きっと、どこかにいる。でもね、2.5次元俳優レベルのイケメンで、オタクな一面をおおっぴらにしてる人なんて、そんじょそこらにはいないんじゃないかと思うの。
せいぜい、ワンピース全巻持ってるーとか、ハンターハンター早く続き読みてえーとかそんなもんでしょ?
一般人のイケメンで、TLにキャラソンのCDとか、アニメキャラのラバストとかの写真載せてる人いる? いるなら教えてほしい。全力でフォローしたい。
ただ、2.5次元俳優が、一般人男性より、オタク文化に理解があるのは当たり前のこと。そりゃ、自分が演じる役なんだから最低限のことは調べるさ。
それに、もしかしたら、そういうのはすべてファンサービスで、心の底では「アニメとかキモい」「オタクとかありえない」と思ってるのかもしれない。(たぶん、そんなことはないんだけど)
それでも、自分の好きな作品について、イケメンとけっこうコアな話題で盛り上がれるっていうのは、本当に素晴らしいことだと思う。(いや、そんな機会はたぶんないんですけど)
※ わかる人にはわかる「けっこうコアな話題」の具体例:「中学でこてんぱんに負けた相手が、高校でチームメイトになった彼の心の葛藤ってすさまじいものがあったと思う」「あの眼帯は政宗公リスペクトなだけ? それともやっぱり火傷の跡が……」などなど
イケメンとオタク文化の融合、すごい、奇跡。
実生活でもなりきってくれる
そして、2.5次元俳優は、舞台の上だけでなく実生活のなかでも、自分が演じるキャラになりきってくれる。
前述したように、TLにセリフをつぶやくのはもちろん、口グセを真似してみたり、似たテンションで話してみたり。
まるで、本当に、自分の大好きなキャラが、そこで生きているんじゃないかという錯覚に陥ることができる。
しかもね、2.5次元舞台の特長でもあるんだけど、ビジュアルの作りこみがすごいわけ。衣装、カツラ、メイクの力で、かなり忠実にキャラの見た目が再現されてるわけ。
そこに、彼らがなりきってくれた発言を重ねあわせると、もうもはやこれ錯覚じゃないんじゃないかと。ほぼ真実なんじゃないかと、思ってしまうわけで。
腐女子にやさしい
2.5次元にハマる層とBLにハマる層(いわゆる腐女子)は、だいぶかぶっていると思う、体感的に。
そのせいもあってか、2.5次元俳優は腐女子サービスが半端ない。そのつもりでやってるだろうとしか思えないアドリブをちょいちょいはさんでくる。(人気のカップリングは特に)
さらに、舞台を下りても、やたらツーショット上げてたり、やたらTLで絡んでたり、やたら名前呼び合ってたり……殺しにかかってきてるとしか思えない。
「こういうのが好きなんでしょ?」って思ってやってる感は否めないけど、それでも、一般的なイケメンには「腐女子キモい」か「腐女子ってなに?」と、拒絶されるかそもそも存在を認識されていないかでしかないわたしたちに、素晴らしい萌えを提供してくださるのは本当にありがたいことなのだ。あっぱれ。
2.5次元俳優は素晴らしい
イケメンというだけで、生まれてきてくれてありがとう!状態なのに、そこにオタク要素、キャラのイメージ、腐女子への優しさが合わさることで、最強の生命体になる2.5次元俳優。
素晴らしすぎて、もはや祈りを捧げたいレベル。アーメン。