せなどすブログ

どうでもいいことしか書いてありません。

【アニメ】「幕末Rock」のあらすじと感想 大真面目にふざけるのって面白い

今期1番好きだったアニメ「幕末Rock」がついに最終回を迎えてしまいました。悲しい。いろんな意味で泣きました。とにかくすごいアニメだったな。

なんだかいてもたってもいられないので、今さらだけどその魅力を紹介したいと思います。

刀を捨てた侍たちの武器は?

このアニメは、リズムゲームが元ネタ。公式サイトによると「歌で戦う幕末革命アドベンチャーゲーム」というくくりらしい。なんだそれ。ゲーム事情にはそんなに詳しくないですが、画期的なジャンルだということはわかります。

舞台設定はその名のとおり、江戸時代末期。いわゆる幕末です。乙女ゲームにもよくある設定ですよね。

主人公は「日本の夜明けは近いぜよ!」でお馴染みの坂本龍馬。4年くらい前に、大河やら仁やらでよく見かけていたので、しばらくお休みかなと思ってましたがこんなとこで復活してました。

他の主要キャラクターもみんな実在の人物。桂小五郎高杉晋作沖田総司土方歳三と、幕末といえばこの人!という人ばかりです。

これだけなら、別段変わったこともないんですが、じゃあなにがすごいのかって言うと、その戦闘スタイルです。なんと彼らは侍の魂である刀を捨て、歌で戦うんです。

大事なことなのでもう1度言います。歌で戦うんです。

…意味わかんないでしょ?

音楽で国を治めている世界

幕末Rock」の世界では、徳川幕府が「天歌(ヘブンズソング)」という音楽を使って国を治めています。もちろんそれ以外の音楽はご禁制。

(この辺は、朱子学以外の学問を異学として禁じていた実際の江戸幕府と通じるものがあっておもしろいね!)

ヘブンズソングの歌い手は、幕府公認の愛獲(アイドル)たち。その中で最も人気なのが、最高愛獲(トップアイドル)の新選組です。

 沖田総司土方歳三が、ジャニーズ顔負けの衣装で歌って踊るんですよ。しかも大真面目に。

一方、幕府に立ち向かう志士たちは、西洋からもたらされた魂(ソウル)と熱情(パッション)の音楽「Rock」を武器に戦います。ちなみに志士の読み方は「しし」ではなく「Rocker」ですのでお間違いなく。

えらくブッ飛んだ設定なので、見始めた当初からついていくのがやっとだったんですが、回を重ねるごとにさらによくわからなくなるというすごいアニメでした。

いや、だって歌ってる最中に服破けたり、音楽で物理攻撃したりし出すんだもん。あと漢字にカタカナあてるの多すぎ。

こんなに視聴者を置き去りににするアニメは他にないよ!

ふざけたアニメ…ってわけでもない?

でも、この設定を思いついた人は天才だと思います。ブッ飛んでるんですけど、世界観が絶対にブレないんですよ。しかも肝心の歌のクオリティがすごく高い。特に歌の上手な声優さんを集めたんでしょうね。

最初はなんだこのふざけたアニメって思ってたんですけど、音楽や歌へのこだわりとか手間のかけ方とか、そういうものが垣間見えるたびに、すごいなって感じました。

 そのギャップというか、ふざけたことを大真面目にやっているのがなんだかすごくかっこよく思えて、ほんとに面白い!と思えるアニメでした。