せなどすブログ

あんまり明るいことは書きません

便利なものを駆使できると気持ちいい

f:id:senakondo:20180216140811j:image

朝から晩まで取材漬けの日があった。4つの現場を文字通り走り回って、久しぶりに「私、働いてる!」と感じられた1日だった。どうしても疲れが出ちゃう分、いわゆる「パフォーマンス」ってやつを考えるとあんまりよくないのかもしれないけど、私はこんな風にバタバタしているのがわりかし好きだ。

ただひとつ困ったのが、前日急遽決まった4件目の取材がと、もともと決まっていた3件目の取材の間にたった1時間しか余裕がなかったこと。しかも世田谷線松原駅から六本木まで移動しなければならない。

電車がギリギリ間に合わないと思い、タクシーを使うことにした。でも、松原って住宅街のど真ん中だからいきなりはつかまらないだろうな、と。

そこではじめて使ったのがアプリ「全国タクシー」の配車予約。まず、迎えに来てもらう日時を決めたら、マップ上で乗車場所と降車場所をピンポイントで指定。駅とかわかりやすい建物の方がいいのかなって一瞬思ったけど、時間がもったいないからドア・ツー・ドアになるようにした。最後に支払い方法を選択したら予約完了! ここまでかかった時間はたった1分たらずだった。

あまりに簡単すぎたから「ほんとに来てくれるのかい……?」って不安になったんだけど、当日取材が終わって出てきたら、建物の目の前にタクシーが止まってて。めちゃくちゃほっとした。

しかも、ちょっと早めに取材が終わったから予定より5分くらい早く出てったんだよね。時間に余裕持ってきてくれるのほんとありがたい。

予約のときに行き先は設定してあるから、乗り込んだらすぐに出発。そのうえ運転手さんに「めっちゃ急いでて……!」って伝えたら、最速で行けるルートを考えてくれて。目的地に着いたら、ちゃんと指定どおり取材先のビルの目の前に降ろしてくれた。

ネット決済にしてたから、その場で支払いをする必要もなかったし。いやあ、効率的。おかげで、取材にはばっちり間に合った。ていうか、なんなら思ってたよりぜんぜん早く着いて、余裕を持って始められたくらい。

タクシーに乗るときっていつも「なかなかつかまらない」「行き先をうまく伝えられない」「カード使えなかったら現金足りるかわかんない」っていう3拍子で困るんだけど、これなら全部解消できちゃう! すごい。

文明の利器というかなんというか。こういう便利なサービスを使いこなしてる自分ってなんだかスマートな感じがしていい。

正直、1日4件もこなせるかどうか不安だったけど、強い味方を手に入れたから今後も安心して仕事を受けられそう。ありがたや。

彼と私のお雑煮抗争

今年は久しぶりに実家のお雑煮を食べた。お雑煮は、地域ごとに味や具材が違うのはもちろん、その家ごとにさまざまな特徴があるものだ。私はお雑煮って、家庭の雰囲気だとか価値観だとかを象徴するような食べ物なんじゃないかと思っている。

何年か前の元旦、私は彼氏の実家にいた。お雑煮を作ってあげる約束をしていたからだ。彼の両親は長いこと別居していてお父さんとふたり暮らしだったのだが、内縁の妻と一緒に会員制のゴルフリゾートに泊まるとかで留守だった。

その話を聞いたとき、複雑な事情を抱えた彼とは違い、いたって普通の家庭で育った私は、「家族でお雑煮を食べる」という、いたって普通のお正月イベントを彼に体験してもらいたいと思ったのだ。

普段まったく料理をしない私が「お雑煮作るよ」と提案したとき、彼は本当にうれしそうだった。「材料は買っておくから」と言ってくれたので、当日は手ぶらで彼の家に向かった。

しかし、彼が用意してくれた材料を見たとき、私は「え……?」と困惑してしまった。袋の中にコンビニで売っている煮物のパウチが入っていたからだ。しかも、人参や大根といった生の野菜はない。

おそるおそる「え、野菜は……?」と訪ねると、彼は「これ、そのまま使えばいいじゃん」とそのパウチを取り出した。そのときの衝撃を、私は忘れることができない。

うちのお雑煮は、一度煮た人参と大根を花の形に型抜きし、焼いた餅と出汁が入った器にあとから加えるという、家庭料理とは思えないほど丹精な方法で作られている。さらに、出汁に油が浮いたり色が付いたりしないよう、鶏肉やしいたけは別で煮ているのだ。

でもこれはひとえに、うちの母親の手先が器用で、かつ伝統的な年中行事を丁寧にこなそうとするタイプの人間だからにほかならない。私は母親のしとやかさに乗っかっているだけで、本来はガサツでズボラな人間なのだ。だから今考えるとまさにパウチこそがお似合いなのだが、そのときはどうしても「そんなの使ったらお雑煮じゃないじゃん」と思ってしまった。

しかも何を思ったか、そっくりそのままのセリフを彼に向かって言ってしまったのだ。一瞬で凍りついた空気に、私は自分のデリカシーのなさを呪った。

「いや、うちのお雑煮ってすごく手が込んでてさ。人参とか大根とかお花の形に型抜くんだよね」。実際に家から持参していた型抜きを取り出して説明したけれど、取り繕おうとすればするほど、体感温度はどんどん下がっていく。

気まずい沈黙のあと、彼は「そんなめんどくさいことする必要なくない?」と言い放ち、自分でお雑煮を作り始めた。

正直、普段から自分で食事の支度をしている彼と、専業主婦の母親が毎日欠かさず手料理を作ってくれる私とを比べたら、彼の方が断然手慣れている。野菜はパウチの煮物で、出汁はインスタント。鶏肉も一緒くたに煮ていたが、キッチンの中でテキパキと動く姿はとても様になっていた。

一方、私は何もできずに、ただぼーっと突っ立っているだけだった。何か手伝おうかとも思ったが、彼は機嫌が悪くなると私の存在を無視するので、ただただ見ているしかなかった。

あのときの私は、自分の「うちのお雑煮」が彼にとっても「うちのお雑煮」になればいいと思っていた。でも今考えると、私にとっての「うちのお雑煮」が、母親が手間ひまをかけて作った一品であるのと同じように、彼にとってはパウチの煮物をインスタントの出汁で煮たものが「うちのお雑煮」で、それだって家庭の味なのだ。

彼が私の分のお雑煮も用意してくれたので、ふたりで並んで食べた。それはとてもおいしかったけど、やっぱり「これはお雑煮じゃない」と思った。ただの友だちが作ってくれたお雑煮なら、とくに引っかかることはなかったと思う。

でも、私は彼と結婚したかった。家族になりたかった。

だからこそ「うちのお雑煮」を「めんどくさい」と否定されたことで「この人とは無理かもしれない」という気持ちが芽生えてしまったのだ。

そのお正月から2年と少し付き合ったものの、結局彼とは別れてしまった。たくさんのすれ違いや噛み合わなさがあってのことだけど、このお雑煮抗争で生まれたひずみは意外と根深かった気がする。

でもたとえあの日、私が何も言わずにパウチの煮物を使っていても、彼が型抜きをめんどくさいと切り捨てなくても、結果は変わらなかったとも思う。

「うちのお雑煮も、人参が花の形だった」という人とは、なんとなく生まれ育った家庭の雰囲気とか価値観が近いような気がする。

そういう人と出会えたら、今度こそ結婚なんて話になるのかな。実家で花の形の人参が浮かんだお雑煮を食べながら、そんなことを思った2018年の元旦だった。

大人の片思いの作法

片思いをしている。

ついこの間まで「恋する細胞が死滅した」とかなんとかほざいてたのに、目の前にめっちゃタイプの男性が現れた途端にこれである。人間とは現金なものだ。

恋をしていることは否応なしに素晴らしい。とはいえ、すべてが順風満帆というわけではない。なにせ、大人になってから片思いをするのなんて初めてなのだ。てんで作法がわからない。

酒に酔うと思ったことがすぐに口から出るので、出会ったその日からずっと「好きだ」「好きだ」と言い続けている。でも、まったくもって響いていない。から回って「どうしたら好きになってくれるのか」と帳本人を問い詰める始末。

確実に引かれているし、困惑させていることはわかっているのに、気持ちばかりが先走ってどうにも止まらない。なんか童貞になった気分。なったことないけど。

ていうか、女子高生ならまだしも、27歳のいい大人がこの体たらくって大丈夫なのだろうか。冷静になって振り返ってみると、相手の迷惑を顧みずに自分の気持ちを押し付けているだけに過ぎないのではないか。

でもだって、わかんないんだもん。大人の片思いってどうやるの? 今日も明日も仕事仕事で、次いつ会えるかも決まってないのに、ていうかむしろ会ってくれるかも定かじゃないのに、いまこの瞬間好きって気持ちを伝えないでどうする! 修造ならたぶんそう言ってくれると思う。

ただ、急ぎすぎてこれじゃ付き合えるもんも付き合えないってことになりそうだから「せめてこれくらいの段取りは踏みましょね〜」みたいな、大人の片思いの作法、教えてほしい。

出会ったその日に好きとか言ってる時点で段取りもなにもあったもんじゃないけど。次に会ったときから、何事もなかったかのように手順を踏んでやってやろう。

でも「今日からちょっとずつ段取っていきますんで!」とか、絶対言っちゃう。はあー、無理。

次の一手が見えてこない。撃沈。

君の髪型は。

ラスト25。バースデー・イブ。明日、26歳になってしまう。もうすぐ誕生日だっていうのに、口内環境が最悪だ。唇にも舌にもド級口内炎ができていて、とても痛い。ついてねーなマジで。

そんなことより、26歳になる前にどうしても言っておきたいのは、『君の名は。』の女の子の髪型どうなってんのってことだ。

映画の序盤、主人公の女の子が朝の支度をしているシーン。彼女は手慣れた手つきで三つ編みをしたあと、ふたつの毛束をうしろでまとめ、組紐っていう和風のリボンみたいなものを使って頭の高い位置に留めていた。

このとき目を疑ったのは、けっして細くはない三つ編みの毛束を、あまりにも軽々と留めていたから。「ウソだ……」と思った。

そもそも、けっこう量のある髪の毛を紐で留めようなんて正気の沙汰じゃない。しかも、あのシーンをみるに、紐以外のアイテムはまったく使っていないのだ。

絶対、重力に負ける。

しかも、三つ編みの毛束を高い位置で固定するためには、地肌と表面の髪の間に紐を通さなければならない。それなのに、そんな仕草はまったく描写されていなかった。

百歩譲ってそのへんはカットされてたってことにして、なんとかうまく留められたとしても、走ったら一発アウトだと思う。体育の授業なんて出られない。

冒頭のシーンからずっと、あの髪の毛が一体どうやって留まっているのかばかりを考えてまったくもって話に集中できなかった。

そんななかふと、リボンがめっちゃ形状記憶してんなってことに気付いて、これは針金が入ってる可能性があるなと。それなら、この謎の髪型に説明がつく。

正直、結んでるときはぜんぜん針金感なかったけど、そこは目を瞑ろう。ていうか、針金が入ってなきゃおかしい。だって結んだ紐の端っこが重力に逆らって上向いてるもん。

そうやって納得して、ようやく話に集中できた。

と、思ったら大どんでん返しだよ。

女の子が男の子に会いに行って、偶然電車のなかで出会うシーン。

紐をね、スーッと。ほんとにスーッとほどいたの。しかもそれをふわって、渡しちゃって。

針金入ってねーじゃん。

謎は深まるばかりだよ。

ただそのあとすぐ、髪の毛をばっさり切ってくれたのでなんとか話に意識を集中させることができたけど。

映画が終わってすぐググったら「三葉の髪型のつくり方♡」みたいな記事とか動画とか見つけたけど、ピンで留めるとかハーフアップにしてから巻きつけるとか、いや違うじゃん、そんな風にやってなかったじゃんってやつばっかりだった。

それでふと、舞台やってたときに言われた言葉を思い出した。「嘘をやってるんだから嘘を見せるな」っていう。つまり、やってることは全部嘘っぱちだからこそ、嘘の世界をいかに真実のように錯覚させるかっていうことがすべてで。だから、舞台上の装置はなるべく本物を置くか、本物そっくりに作るかする。ほころびがあると、そこから現実に引き戻されるから。

ああ、こういうことか、とすごく腑に落ちた。

いや、アニメだからって言われたらそれで終わりなんだけど、プリキュア観に行ったわけじゃないし。四谷とか信濃町とか現実にある場所が舞台になってて、わーそのまま!って描き方してるんだから、組紐って超重要アイテムこそリアルに描いた方が……よかったんじゃ……ない?

総じて「あの髪型なんやねん」って感想しか持てなかったんだけど(あ、でも画はすっごいキレイだった)なんか、めちゃくちゃ、ヒットしているらしくて。世の中ってわかんねーな。

言いたいこと言えてすっきりしたから心機一転、晴れ晴れした気持ちで26歳を迎えられそう。

わーい! 

広告を非表示にする

失恋したので髪を切りました

髪を切った。そこそこの長さ。「ショートボブ」と呼ばれる髪型になった。

あまり変わらないといえば変わらないけれど、ここ2、3年ずっと「ミディアムボブ」くらいの長さを保つようにしていたから自分としては新鮮だ。

本当はずっと短い髪にしたかった。でも、彼が好きなのは昔からロングヘアだった。

高校生のころは「彼がそっちの方がいいと言うから」という理由だけで、服装や髪型を変えられた。それを躊躇するくらいには、私も大人になっていたということだろう。ショートにしたい自分と、ロングが好きな彼、間をとってミディアムにした。そういう、妥協のうえに成り立つ関係だった。

一生一緒にいるのだと本気で思っていたから、ふたりで生きていけるように「間を取って決める」ことが当たり前になっていた。クッションひとつにしたって、私はピンクがよくて、彼は黒がいい、じゃあふたりが納得できる白を買おう。一緒に住みたい私と、実家にいたい彼、じゃあ週に2、3日は来られるように、私が彼の会社の近くに住もう。

いま、自分の周りにあるもの、環境、すべて、それが私の「好き」だったのか彼の「好き」だったのか、もうよくわからない。 

10年間も同じ人のことを好きでいると、そのこと自体が自分のアイデンティティみたいになってくる。

別れて3か月、未練はたぶんもうない。でも、長い間ずっと「彼を好きな自分」でいたので、「彼を好きじゃない自分」は何かが足りないような気がしてしまう。好きって気持ちにもう中身はなくて、サビみたいにこびりついてるだけなのに。それがなくなってしまうと、私を構成する原子だか分子だかの半分くらいが消えてしまう気がする。

半分はさすがに言いすぎかもしれない。でも、25年しか生きてないのにそのうち10年も好きだったんだから、3分の1くらいには相当すると思う、たぶん。

だらしない私と神経質な彼。毎日は無理だから2日に1回は掃除をしよう、洗濯物も洗い物もなるべくためないようにしよう。かわりに、たまには料理が得意な彼にご飯を作ってもらおう。

彼と別れてから、私は掃除も洗濯も洗い物もほとんどやらなくなった。さすがにまずいと思うまで放っておく。キッチンはまったく使っていない。

妥協して伸ばしていた髪を切って、部屋が狭くなるからと彼が嫌がっていたソファを買って、結婚資金として貯めていた(本当に微々たる)お金を使い切って……。

久しぶりに自分本位な生き方ができて、すごく楽だ。でも、どんどん汚れていく部屋や、次から次へと増えていく服や靴を見ていると、ああ自分はひとりになってしまったんだと実感してちょっとセンチメンタルになる。

だけど、たとえひとりきりでも自分らしい方がいい。ひとつずつ、私と彼の「間を取った好き」じゃなくて、「私だけの好き」を取り戻していこう。

そのために髪を切った。ややちびまる子ちゃんみたいだけど、これはこれで気に入っている。

腐海とともに生きる

ちょっと家事をサボると家中が腐海の毒に侵される。シンクのなか、風呂場の排水口、ベッドの下……。正直、家事なんかひとつもしたくないので、ぼくの家は腐海だらけだ。

でも、ベッドの上(風の谷)さえ生きていれば大丈夫、と思っていたのだけれど、シーツをはずすとね、マットレスという腐海の底が見えちゃうんだよね。

先月買った新しいソファだけが救い。洗濯物で埋まってるけど。

そういえば、今の家に越してきてもうすぐ1年だ。前の家もそうだったけれど、家をキレイに保てるのは1年が限界。あとは腐海にしずむのを待つだけ。引っ越しが決まってから、前の家はいっさい片付けも掃除もしなかったので、最後の方はひどい有様だったな……。まあ、めちゃくちゃ忙しくてほぼ家に帰ってなかったせいもあるけれど。

これまでは、もう腐海にしずむしかない、と思ったら諦めて新天地を探していた。でも、もはや腐海とともに生きるという選択をしてもいいのかもしれない。 

ずっと家をキレイに保つためには、一度死んで生まれ変わるしかないので、僕は腐海と共存する道を選ぼう。

……と思ったけど、さすがに健康で文化的な最低限度の生活ができなくなりそうなので、とりあえず1回ダスキン呼ぼうと思う。

君の大事なところから、1週間出血し続けたらどうする?

f:id:senakondo:20160422040659j:plain

 「避難所の男性職員が、生理用品をエログッズだと勘違いして送り返した」

 そんな都市伝説みたいな話が発端になって「男ってほんと、女の身体のことなんにもわかってない」論がさかんになっている。でも、こういう話題で必要以上に男性批判する人は、最終的に「やっぱり男はダメ」って言いたいだけのフェミニストな気がするから、あんまり気にしなくていいと思う。実際、私もその一派だけれど、そういう話題は、ネットであーだこーだ言うんじゃなくて、女子会のためにとっておきたいよねー。男の悪口、いいつまみ。

 

男も生理についてちゃんと理解しろって言うけどさ、生理が続く具体的な日数とか、経血の量とか、生理痛の痛みの度合いとか、ことこまかに知られるなんて正直キモい。それに私、朝勃ちの詳しい仕組みとか別に知りたくないもん。聞いても「男の人って大変だね」くらいにしか思わないし。「大丈夫ですか? TENGA使いますか?」とか、絶対言わない。自分についていないものについて理解するなんて、なかなか骨が折れる。

あと、生理って個人差がすごい。もう1ミリも動けないってほどの痛みがある人もいれば、あ、そういえば生理きてたっけ?ってくらいケロッとしてる人もいる。だから「生理とは」って定義できないと思うんだよね。それより、身の回りの人、職場の人とか家族とか恋人に、自分の体調の変化(バイオリズムっていうの?)について知っておいてもらうのが大切だと思う。

ただ、もし本当に「生理用品は贅沢品」「ティッシュつけとけばいい」「生理って1日で終わるんでしょ」なんて教養のない男がいるなら、一発腹パン食らわせたい。それから、生理に関する話題でたまに聞くのが、職場の人、とくに上司の生理に対する知識がなくて、体調最悪で仕事どころじゃないのに「怠慢だ!」とか思われて大変だって話。でもそれって、生理うんぬん以前に体調の悪い部下にそんな対応しかできない職場なんて、そもそもおかしい。

 

「生理について正しく理解しろ」ではなくて、身の回りの女性の体調をもう少し気遣ってって話。それから女の方も、自分の体調についてきちんと伝えるべきだと思う。生理はエロでも恥ずかしいことでもないのだから「生理痛が重いので月に一度何日間か作業効率が落ちます」とか「いま生理中だから些細なことでイライラししちゃうんだ」とか、口に出した方がいい。「言わなくても察してよ」という態度は単なる甘えだと思う。男女ともに歩みよりましょうねって月並みな話だけれど、たぶんすごく大切。

 

  

ところで、「生理? だから?」なんて反応されたら、絶対「死ね」って思っちゃうけど(きゃー野蛮)、逆に「大丈夫?」「無理しないで」「可哀想だね」って無駄に心配されても「うっせえ! お前に何がわかるんじゃ!」って思っちゃうのが乙女心の複雑なところ♡ べつにそれで君のポイント上がらないから、とりあえずそっとしておいてほしい。優しい言葉をかけてもらえるのはありがたいけど、生理のときはそれどころじゃないし、情緒不安定でイライラしているので。ていうか「大丈夫?」とか言ってるくせに、なんでお前が寝てて私が風呂ためにいくわけ?

心配してもらえないとムカつくけど、優しい言葉をかけてもらっても、お前にこの辛さがわかるか!って思っちゃう……。乙女の心は矛盾だらけ。それでふと、男の人に生理がどんなもんかなるべく正確に伝えるにはなんて言ったらいいのかなーと考えて、思いついたのが「君の大事なところから、1週間出血し続けたらどう?」っていうもの。シンプルだけど、すっごくわかりやすくない? これならリアルに想像できるんじゃないかと思ってさっそく使ってみた。

 

「ねえ、君の大事なところから、1週間出血し続けたらどう?」

「え、死んじゃうよ!」

えー、まさかの答え。

「そうじゃなくて、女の生理ってそういうことだって言いたいの」

「それは違くない? だって身体のつくりが違うじゃん」

いや、そういうことじゃなくて……。

 

ぜんぜん伝わらなかった。

 

別にことこまかに理解してくれなくていいから、「生理=大事なところから血が出続ける=なんかヤバい」ってことはリアルに感じてほしかったんだけどなー。

とはいえ、個人的な経験をふまえると、ちゃんと理解しようとしてくれてる男の人は意外と多い気がする。こういう比較はあまりにも安易だけれど、女性が本格的に社会進出をしていなかったころに比べれば、「イマドキ」の男の子は女性の身体について、ある程度知識はあるんじゃなかろうか。

王子(彼氏のこと)なんて、職場の女上司が「彼女が生理で辛いときは優しくしてあげなさい」「イライラしていても広い心で許してあげなさい」とキリストよろしく教えを授けてくれるらしく、びっくりするほど優しい。でもどんなに優しくしてくれても、生理のときは「お前の優しさはそんなもんかよ?」「もっとできるだろ、もっと」って思ってしまうんだけど。(ごめん)

 

でも生理が終わると「いやーもうほんとにありがとうございました!」「あなたさまは本当にお優しい! 神!」ってなる。

そんなことを毎月くりかえしている日々である。